Buyer's Story

~ お茶は時間のパートナー ~

 

「時の流れを楽しむための小道具、舞台装置のひとつなんです」

今回3種の茶葉を選択したT.F.T.(ティーエフティー)バイヤー/プロデューサーの古川智子はそういう。

 

彼女は日本人の父と中国人の母に生まれ、4歳の頃から台湾で育った。普段口にするのは台湾茶だったが、日本で生活をするようになってからはコーヒーを友として仕事をこなしてきた。

 

やがて結婚。妊娠・出産を機に、カフェインレスで美味しい飲み物を探していたところ、台湾に住む従姉妹が、ウェディングドレスでショップで出されたお茶の、なんともいえない美味しさに感動したとお茶を送ってきてくれた。そのお茶こそが『東方美人』だった。

 

「ローカフェインでありながら、紅茶に似た深みのある味わい。フルーツの様な、蜂蜜の様な甘みは、烏龍茶であることを忘れさせてくれる程でした」と当時の感動を振り返る。

 


それから度々台湾に渡り、従姉妹と一緒にその茶葉の生産者である茶畑探しが始まった。

やっとたどり着いたのは台北の、ある茶園だった。大手との取引を一切やめ、本当にお茶のおいしさが分かるひとに飲んでもらいたい。

そんなオーナーと意気投合し、日本のお茶ファンに届ける役割を買って出た。

 

昆虫の介在で樹上発酵する無農薬栽培と、一枚一枚選びながら茶葉を手摘みする作業にも、驚きと尊敬を二倍にした。

 

「お茶を差し上げることは、時間を贈ること」 だと、台日文化の架け橋となった古川はいう。

輸入・販売にこぎ着けた今「茶園で出会った、台湾の方たちの温かい笑顔も一緒にお届けする気持ちで」 と目を輝かせた。 

 

( 東京にてのインタビューより抜粋:2015年01月 )

 










 

 

*7月収穫時に茶畑を訪れたとき